心震えるひと時
おむすび山ふもとからおはようございます
忙しい一週間が終わり
久し振りに工房へ入る
粘度を捏ねる
時間を掛けてゆっくりと空気を絞り出す
丁度良い頃合いになるまで捏ねる
爆弾おにぎり程の大きさの粘度玉を作る
その粘土玉をいっぱい作り発砲スチロールの箱に入れて轆轤の横に置く
轆轤に亀板を乗せ中心を湿らせ粘度玉をを一つ乗せる
両手でしっかり亀板にくっつけてゆっくり轆轤を回す
右手に水を付けて回ってる轆轤の粘土を優しく包み左手も添えてしっかり中心に円柱を作る
この時凸凹にならないように茶筒の蓋の様に綺麗な筒を作る
次にまた轆轤を回し今度は左手の腹で上から押さえつけるように粘土を広げて行く
右手は広がって行く粘土の淵を少し押さえ気味に均等になる様にしてあげる
広げた粘度が均一の厚さになる様に神経を集中
次にまた轆轤を回し右手の中指で真っ平らになった粘土の縁をゆっくり上げていく
形はくらわんか皿ぐらいか
立ち上げた粘土の壁底を左手の人差し指をあてて右手で壁を外へゆっくり曲げてやる
直角まで倒すと後で粘土が垂れるので少し斜めぐらいで留めておく
窯で焼いた時に少し下がるので気を付けて確度を決めておく
スポンジでお皿の底に溜まった水分を取り除いてあげる
シッピキで亀板と出来上がったお皿を切り離す
夢元風李朝段皿の出来上がり
棚板にお皿5枚乗る
その5枚のお皿を眺めどの形が一番気に入ったか考え
次引くお皿の形を思い描き粘土玉を亀板に乗せる
バッハの旋律に合わせ優しくゆっくり轆轤を回す
心が震える程嬉しいひと時
ずーっとこうして居たい