求める物
おむすび山🍙麓から おはようございます
昨日はひたすらご飯茶碗を作る
使いやすさ、洗いやすさ、重ねて仕舞いやすさ、
日常の器を作る事が私の仕事と思って作り続けて居ります、
同じ様な形のご飯茶碗
でも同じ物は一つもない
一個、一個、思いを込めて試行錯誤、
その中で求める物は一本の美しい曲線
東山魁夷画伯が女人を描く時
コンテで線を引く、手首、腕、肘、
自分が求めるラインに到達するまで何本も何本も線を引く
良いと思った線だけ残し後は全て消し去る
すると彼の求める究極のラインが現れる
頬は丸く、
目は切れ長で大きく、
首は細く長く、
手首は細く、
肘は尖った様にシャープに、
胸は丸くぷっくりと大きく、
腰はキュッと細く、
臀部は大きく、
太ももは太く、
膝は角張る程に、
膝から足首にかけていきなり細く尖ってる様に、
これが東山魁夷が思い描く美しい究極の女性像
私もご飯茶碗を轢く、
一個、一個、
自分の求めるラインを探り、
作り続けている、
私の究極のラインは何個目になるのでしょうかね
11月の展示会でお見せ出来ると良いですね。
11月1日から8日迄山野井 夢元庵で
12日から17日まで鎌倉 ギャラリーやまご で
さて今日も優しく、艶やかな、そしてシャープな
ラインを求め(金木犀の仄かな香りに包まれて)
轆轤と戯れる事に致します。
良い日に成ります様に!